2005年12月19日
原子力ミニコラム 第49回
ロシア・レニングラード州にある原発の敷地内にある低レベルの放射性金属廃棄物を溶解する施設で爆発があったという。(記事)
浜岡原発でも2005年の6月30日に似たような事故が起こっている。
廃棄物の入ったドラム缶が転倒し、1500度の高温で溶解した廃棄物が流出したのだ。(記事)
そのとき消火に当たったのは地元の消防である。
ふだんは「テロ警戒」などと言って入念すぎるほどの入場者チェックをしているというのに、中電はこんなときばかりは御前崎の民間の消防団さえもホイホイと敷地内に入れている。
(追記12/20:現場で消火作業をしたのはプロの消防、中に入らず建物の外で待機していたのは地元民間の消防団である。)
この火災の煙は吸うとかなり危険である。
「低レベル放射性廃棄物」というのはカムフラージュなので気を付けていただきたい。
日本では再処理した廃液のみを「高レベル」と言い、それ以外はすべて「低レベル」なのである。
廃棄物処理にはセメントやアスファルトで固める方法もあるが、わざわざ1500度の高温で溶解するということは、やんごと無き廃棄物であったことが考えられる。
電力会社はいつも高い被曝の危険を知っていて消防を入れる。美浜の事故の時もそうだった。JCOの臨界事故のときも放射性物質による事故と伝えず救急隊を呼んでいる。
中電はその火災のとき、安全が確認される30分前に「この事項による外部への放射能の影響はありません」という雛形をそのまま報道に流していた。(記事)
しかし結果的にも被曝した人がいなかったとは言えないと思う。
日本経済新聞 2005/12/19 11:08
ロシアの原発施設で爆発事故・放射能漏れなしと声明
【キエフ=古川英治】ロシア・レニングラード州にある原子力発電所の敷地内にある溶解施設で15日、小規模な爆発事故が起きた。非常事態省によると、低レベルの放射性金属廃棄物を溶解する施設で、原発から離れた場所に位置し、原発は通常通りに稼働しているという。一部で「原発で爆発事故」とも伝えられたことで1986年のチェルノブイリ原発事故を連想させる混乱が起きた。
非常事態省によると、爆発により溶けた金属が流れ出し、1人が死亡、2人が重傷。作業員が安全基準を守らなかったことが原因という。州政府は16日、声明を発表し、外部への放射能の心配は全くないと強調した。
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