2006年02月04日
原子力ミニコラム 第74回
水俣は米があまりとれないかわりに、狭くて穏やかな不知火の海からは魚が湧いてくるようによくとれる。とても豊かな海である。水俣の人にとって不知火は“米びつ”だった。工場はその“米びつ”に毒を捨てていたのである。
下北半島東海岸から三陸沖にかけてもまた、魚介類の宝庫のような海である。
しかも完全に外海のように見えるが、複雑な海流によってこの一帯には“内海”が形成されているのである。
再処理工場申請書では、廃液は海流によって拡散されると予測されているが、実際にはきわめて狭い海域に汚染が集中すると考えられる。
日本の“海の米びつ”にこれから最高級の毒が注入されるってワケだ。
「美浜の会」のチラシの内容を転載させていただいた。
八戸、三陸海岸に押し寄せる海の放射能汚染
再処理工場からは、トリチウムやヨウ素、プルトニウム、セシウムなどの放射能を含んだ廃液が海中に放出されます。六ヶ所再処理工場申請書の想定によれば、放射能を含んだ廃液は、撹拝されながら上昇し、海面付近に層をなして浮遊、津軽暖流によって主に南に流され広がっていきます。図1のように、八戸付近でも放射能濃度はあまり減少しません。しかしこの申請書の計算は、海流観測データをすべて平均しているため、どの地点の海流もいっせいに同じ方向に同じ速度で動くという非現実的な扱いになっています。そこで海流の向きの変化等を考慮に入れ、申請書の計算をやり直してみると、図2のように廃液は岸側や、放出ロの北に位置する泊地区方面にも向かっていくことがわかります。
六ヶ所周辺の海は、放射能の拡散にとって、広い領域ではありません。
津軽暖流は親潮前線によって流れの範囲を著しく制約されています。海岸沿いの放射能の流れは八戸港にぶつかり、全体的には親潮前線と三陸海岸に挟まれた狭い通路に向かっていくのです(図)。もちろん放出ロの近くでは汚染がひどくなりますが、放出ロから約150km南の宮古から釜石にかけてのりアス式海岸も深刻な放射能のたまり場となるでしょう。
「美浜の会」より 六ヶ所再処理工場
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/reprocess_room.htm
辺境漁師のLOGBOOK
http://blog.goo.ne.jp/here-imt
三陸の海を放射能汚染から守ろう
http://homepage3.nifty.com/gatayann/env.htm
日出づる辺境より
海よ光れ!
http://www13.plala.or.jp/anchor/hikare.html
三陸産いわてわかめ より
http://www.iwate-wakame.jp/gyojo/
三陸沖は他の海域に比べ、いろいろな海流が入り組んで複雑な海況になっています。このため、黒潮によって運ばれた暖水性の魚や親潮によって運ばれた冷水性の魚がこれらの潮境にあつまり世界でも有数の漁場になっています。
投稿 三陸の海を放射能から守る岩手の会の運動
http://www.jca.apc.org/mihama/News/news84/news84iwate.htm



