2006年03月26日
志賀2号は、わりと耐震設計なのだ!
昨日は志賀原発差し止め訴訟の結果に祝杯をあげ、今日は二日酔いでそれについての記事がなかなか書けませんでした。アクセスもいつもの約3倍ほどいただいたのに申し訳ない気持ちです。
数年前の新聞には「地震」と「原発」の文字がともに並ぶことは、絶対と言っていいほどありませんでした。
きょう、図書館に並んでいる大手新聞や地方新聞を見たら、みんな1面に大きく「原発」と「地震」の文字。ちょっと信じられない気分でした。
この裁判、おそらく上級審でひっくり返るでしょう。意地悪な言い方をすれば「もんじゅ裁判」のように「負けの始まり」になるかもしれません。
それでも、この判決の意味は大きい、と、どれほど強調してもし過ぎることはありません。
これから浜岡原発の停止に持って行かなくてはなりません。
予想されている地震の切迫度といい、地震の規模といい、他の原発と比べものになりません。
ところで、今回の志賀原発2号というのはABWR=改良沸騰水型原子炉です。
何が「改良」されたかというと、一番大きいのがまさに「耐震性」なのだと思います。
次に経済性(=出力/建設費)でしょう。
作った方は「耐震性」が“売り”とは、はっきりと謳いません。
他の原子炉がダメだということが強調されてしまいますから。
でも設計をみるとBWRの耐震面の欠点を補っていることが明白です。
一つは再循環ポンプ、もう一つは原子炉のスカートと呼ばれている部分です。
この2つは過去記事を参照してください。
原子力ミニコラム 第99回 (スカートについて)
http://senzafine.livedoor.biz/archives/50360441.html
原子炉のスカートと、断層を横断する一次系配管が心配だ
http://senzafine.livedoor.biz/archives/24785625.html
これが浜岡5号だ!
http://senzafine.livedoor.biz/archives/15192288.html
原発が大地震に襲われたとき僕が心配していることランキング
http://senzafine.livedoor.biz/archives/13758063.html
もう一つは、
原子炉の“ブレーキ”である制御棒の駆動方式です。ABWRでは水圧式と電動式との2系統になっています。別の理由もあるでしょうが、大地震に襲われたとき、水圧式は配管が損傷されていると使えません。従来のBWRは水圧式のみです。
ABWRはあきらかに耐震を考えた設計です。日本から地震国台湾に輸出したのもABWRです。
そのABWRが「地震の想定が過小」ということで停止判決を喰らうというのは皮肉なものです。
浜岡原発は5号機がABWRです。稼働中の従来型BWRである3号と4号はぜったいに止めないといけません。(1号と2号は事実上の廃炉)この2つは地震の無いアメリカの設計をそのまま踏襲しているのです。


