2006年10月01日
断層の存在の意味を無視する中部電力
想定「東海地震」では、過去のそれと同じように、御前崎の地盤は1メートルほど隆起されることが予想されています。
中部電力のサイトでもそれを認めており、以下のように書かれています。ココ
海域で発生するプレート境界地震では、地殻変動は広い範囲に及ぶため、傾斜は非常になだらかなものとなるとされています。このことは、近代的な測量が行われるようになった明治以降に発生した1923年関東地震や1944年東南海地震の際にも確かめられています。
浜岡原子力発電所の敷地周辺においては、東海地震に伴い、1m程度隆起することが想定されますが、敷地に生じる傾斜は非常になだらかで、また、敷地内には地震に伴って動くような断層は存在しません。
したがって、地震に伴う地殻変動に対しても、原子炉施設に影響を及ぼすような傾斜や地盤の変位・変形が生じることはありません。
つまり、御前崎、少なくとも原発の敷地内では、一枚岩のように全体が均一に隆起する、という予測をしています。であるから、原発の施設は5基まるごと一斉に「よっこらしょ」と1m持ち上がるという予想です。
この予想はもはや「おめでたい」と言わざるを得ません。
すでに紹介したように、1944年の東南海地震(同じくプレート境界型)のとき原発から約4km東に断層が発生しています。
1854年の安政東海地震では、原発から約5km東に断層が発生しています。今では河川になっています。
また、御前崎の半島には南北方向の断層がいくつも走っています。(図はJANJAN記事「浜岡原発――A級活断層はマジックで消された!!」に付された図「浜岡原発周辺の断層」)
これは御前崎一帯が均等に隆起していないことを意味するのではないでしょうか。
先日は御前崎一帯の河川の分布を調べてみました。それは断層の分布状況と似ていて、「河川の発生は断層に由来するものである」ということをある程度裏付けるものであったと思います。
以上のことから、東海地震(プレート境界型地震)による地殻変動は広い範囲に及ぶものではなく、浜岡原発を含む御前崎一帯の極めて狭い範囲に集中することが予想できるのではないかと思います。
先日も書きましたが、断層が原発施設直下を貫いた場合はもちろん大変ですが、近くに断層が発生した場合や、既存の断層がさらに動いた場合でも、揺れの大きさは跳ね上がると考えられています。
その場合の揺れの大きさは想定外だということを中部電力の説明はあかしています。



