2007年02月21日
青森にはあと2つ原発ができます
東奥日報で「大間原発の着工を数ヶ月延期」との報道があり,青森にあと2基作られる原発のことに触れておこうと思いました。
2基とは,東京電力東通1号とJ-powerの大間1号です。どちらもABWR(改良沸騰水型)です。
「計画」とは言っても,かなり進んでいるので,ちょっとやそっとじゃ頓挫しないでしょう。
東通は東北電力が1号機を営業していますが,となりに東京電力が増設する予定なのです。(東京電力ですよ!)
大間原発はABWRですが,燃料は世界に例を見ない「フルMOX」(=すべてプルトニウム)です。
「プルサーマル」というのは,通常のウラン燃料にMOX(プルトニウム燃料)を約1/3混ぜます。出力にするとウランとプルトニウムが約半分ずつ受け持つかたちになります。
BWR(沸騰水型)は「プルサーマル」でさえ,世界で1カ所しか行われていません(参照)。これはBWRがそもそも核反応の制御が非常に難しいタイプの原子炉であるという理由があるようです。
にもかかわらずBWRで「フルMOX」を計画するという,この異様な自信はどこから来るのでしょう?
大間原発の計画は古く,しかも妙に曰く付きです。
最初はキャンドゥを作る予定でした。100円ショップではありません。
カナダ製重水炉CANDUです。
これは運転中に燃料交換ができるという,軽水炉ではちょっと考えられないしくみのもので,低照射燃料を取り出すことが容易です。つまり原爆用プルトニウム製造にとても都合のよい原子炉なのです。
インドはこれで原爆を作り,核実験に成功しました。1974年です。
その影響で大間キャンドゥー計画は頓挫しました。
その後ATR(新型転換炉)を導入する計画などがありましたが,けっきょくはフルMOXのABWRで落ち着きました。
ところで,一度青森県大間町,そして東通(ひがしどおり)村の位置を地図で調べてみてください。
なぜ,こんなところに原発をあと2つも作らなければいけないのでしょう?
送電線はいったい何キロひくのでしょう?



