2007年02月22日
回収ウランをロシアで加工?
ウラン濃縮を露に委託へ、今夏合意目指す…政府など
原子炉の使用済み燃料には約1%のプルトニウムと約1%の「まだ使える」ウランが残っています。
ウランのほうを回収して使うにはコストがかかるので,六ヶ所村の再処理工場はプルトニウムの方のみ取り出しているのですが,日本は,以前に英仏に依頼していた再処理からすでに回収ウランが取り出されています。
これをロシアで燃料に加工してもらう,ということなのでしょう。
でも,回収ウランはバージンウランと違い,いろんなアイソトープを含んでいます。
これらはバージンウランと違った働き(主にマイナス)をするので,特殊な燃料ということになり,利用には経験が必要でしょう。
また放射線の質も異なり量も多くなるので,作業員の被爆は多くなるでしょう。
読売記事は回収ウランの「濃縮」と書いていますが,その厄介な234-U,236-Uなどのアイソトープを「濃縮」で取り除くことはできません。
回収ウランはプルトニウムと同様,使い道が無く困っているだけで,決してコストに見合うものではないでしょう。
ましてやロシアに委託する,というのは,かなりの“賭け”じゃないでしょうか? 「核燃料の調達コストの大幅削減」というのは甘いんじゃないかな?
ところで,記事では,日本では「国内での(ウラン)濃縮はほとんど行っていない」と書いてますが,六ヶ所でしっかりやってますよ。(参照)でも,装置が故障続きでノルマをこなしてないだけです。



