2007年04月11日
「プルサーマル」はなぜダメか
いわゆるプルサーマルとは,ウラン燃料用の軽水炉で,プルトニウムを混ぜた燃料を使う原子力発電のことです。
この発電方法は,非常に危険なのですが,電力会社が言うように確かにヨーロッパなどではもう行われているのですから,それを言ってもあまり説得力は無いのだと思います。
プルサーマルがダメな理由は,これ一本で充分です。
使用済み燃料が冷めない
高木仁三郎さんが中心になって書いた『MOX総合評価』という本があります。難しいですが,たいへん貴重な情報が満載です。
その中に「使用済み燃料の発熱量」のグラフがあります。
ご覧の通り,ウラン燃料を取り出して10年後の温度が,MOX(プルトニウムを混ぜた燃料)を取り出して100年経った時点の温度とほとんどいっしょです。
使用済みプルトニウム燃料は,埋めるにも再処理するにも,冷めるのを待たなくてはいけません。冷却にはエネルギーが必要ですし,事故の危険が待っています。
フランスは,「約100 年間貯蔵し,その後に再処理するか再処理しないかの判断を下す」ことにしています。(2001年6月28日発表の国家評価委員会(CNE)の第7回レポートより)
「再処理」やプルサーマルに意味がないのも,高速増殖炉による「核サイクル」が実現不可能なのも,多くはこの理由によります。



