2007年11月03日
フェルメールとオランダ風俗画展
なにしろ混んでいるという予想がつくし,そんな予想以上に混んでいるという情報を聞いていたので,まったく客の多い美術館ほどイヤなものはなく,ますます気後れがしていたのです。
それにしても見ないわけには行かないと思っていたら,アテネ・フランセつながりの友人が「フランス語美術史課外授業」でその展覧会を見に行くけど一緒に行かない?と誘ってくれたので,授業料は上乗せさせられるけど,フランス語の勉強もかねて申し込んで行ってみました。
課外授業は6時からでした。いつもは6時で閉館なのですが,金曜日だけは8時までやっていて,意外とそれを知らない人が多いせいなのか,思ったより,かなりすいていました。
講師はイールシャウアー先生。受講者は10人ほどでした。1点ずつ詳しく解説してくださいました。が,その授業は中〜上級者対象で,アマチュア無線は3級ですが,フランス語検定4級の僕には,基本的な単語の意味の羅列が耳に届くだけで,時折投げかけられる質問にはまったく答えられませんでした。
あんまり丁寧に解説してくれるので,真打ちのフェルメールを観る時間が危うく無くなるところでしたが,閉館15分前になって間近に観ることができました。
見慣れている絵の本物を目の前にすると,なんだか本物に思えなくなりますね。でも,青い部分,モデルのスカートとテーブルに掛けられた布の部分を描いている「フェルメール・ブルー」はさすがです。あのベルベットのような深い輝きは,印刷ではもちろん,美術館で販売されていた7万円の複製画でもまったく再現できていませんでした。あの青を観るだけでも1500円を払う価値はあるでしょう。
7年くらい前の夏でしたか,もっとも有名な「青いターバンの少女」が天王寺の美術館に来ました。所有しているハーグの美術館が改装している間に日本に来たのです。新幹線で見に行くことも考えましたが,夏の大阪と考えただけで暑さに弱い僕は気が萎えてしまい,行かずじまい。今思うとあのターバンの青はどれほど美しい青だったことでしょう。悔やまれます。改装を終えたハーグのマウリッツハイス美術館は次の改装まで決してどこにも貸し出さないだろう,ということです。



