2007年11月11日
「テロリスト」は誰?
これはまったくもってまともな意見だと思います。いや,「まともな意見」だ,なんて悠長な感想を述べている場合でもないのかもしれません。
原発ほど「テロ」の対象として簡単で合理的なものはありません。
原発は電気で動いている,電気が止まれば熱があふれて爆発する,という原則を応用すれば,いくらでも方法は考えられるのです。飛行機で突っ込む必要はありません。
たとえば,こうです。
まず高圧送電線の鉄塔を発破するのです。鉄塔は無数にあります。しかもどんなに人里離れた所であっても,整備のための道が走っています。ですから火薬の輸送は車でできます。
鉄塔発破グループとは別に,原発進入グループも必要です。
こちらは多少困難でしょう。
しかし,山菜を採りに行っているうちに敷地内に紛れ込んでしまうような北海道の泊原発や,放射線管理区域にあったプラチナ板が簡単に持ち出され盗まれてしまう浜岡原発が,日本の原発の実情です。
特に浜岡原発は,今年の8月に行ったときは,これまでは24時間沖を警備しているはずの巡視船もいませんでした。それと,地元の人からわりと簡単に敷地内に入れてしまう場所が存在することも聞いています。4号機と5号機の北東にある夏みかんの木の生い茂る山の部分です。(山の切り崩しが敷地の境界になっているところらしい)
中部電力の人はいつもこれを読んでいるでしょうから,すぐに対処してください。
さて,原発に時限爆弾を持って進入したグループは,原子炉のように進入困難な「施設内部」にまで入る必要はありません。
敷地内にある軽油タンクから原子炉に伸びているパイプラインに爆弾をセットすればよいのです。
浜岡裁判で原告の証人となった田中三彦さんは,軽油タンクからディーゼルに向かうパイプラインは,地面を這って原子炉に向かっていることを現場で確認しています。爆弾の装着は容易でしょう。
まず,時間を決めて送電鉄塔を発破します。鉄塔が倒壊すれば電線がショートし,安全装置が働いて原子炉は緊急停止します。
すると,非常用のディーゼルが一斉に稼働します。
そのタイミングで,軽油のパイプラインを発破します。
やがてディーゼルは停止するでしょう。
緊急停止=発電を停止した原発は,外部か,または非常用ディーゼル発電機から電源を得ますが,それがどちらもできなくなる,いわゆる「電源喪失」の状態に陥ります。
こうなれば終わりです。
「緊急停止」といっても核燃料の発熱は緊急停止しませんから,電源を喪った原子炉には熱がこもり,やがて核燃料は圧力容器を熔解し,水蒸気を漏出するでしょう。そして格納容器をも熔解し,圧力抑制プールの水に落ち,水蒸気爆発を起こすでしょう。
原発1基には原爆の1000倍の核物質を持っています。それらが大気中に放出されます。多くの人がガンに苦しみ,日本の大部分が永久的に住めない土地になってしまいます。
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こんなことを書いたらナントカ法のナントカ罪でタイホされてしまうのかもしれませんが,しかしこの程度のシナリオは少しでも知識があれば誰でもすぐに考えられることです。
では世界に約400基ある原発になぜ,これまでこのような「テロ」が起こらなかったのでしょう?
「911テロ」も,もし本気だったら,原発を狙っていたはずです。
テロリストは誰???
ぼくは上に書いたようなシナリオを行うのは「地震」というテロリストに他ならないと思っています。
地震は送電鉄塔を倒壊させ,地を這うパイプラインをぶっちぎるでしょう。
「この国にはテロリストがウロウロしている」と法務大臣は言うのです。彼の言う「テロリスト」は「地震」でしょうか。地震なら確かにこの国に「ウロウロ」しています。
「体を張ってこの国の治安を守りたい。そのためには多少国民に警鐘を鳴らして、お知らせしなければならない」という我が国の法務大臣の言葉に身の引き締まる思いがし,敢えて怖い話を申し上げました。
テロリストが地震であれ人間であれ,原発がそれに対処するには止めておくしか術ありません。


