原子力・核
2008年03月23日
猿コジ、核抑止政策を明言
リベラシオン
Sarkozy strictement dissuasif
猿コジ、核抑止政策を明言(拙訳)
http://www.liberation.fr/actualite/politiques/317078.FR.php
dissuasif は抑止的, 威嚇的という意味の形容詞ですが、ここでは核抑止と訳してよいのではないでしょうか。strictement は、厳密に、全く、という意味の副詞です。
これまでのフランス大統領は朝日が書いているように、核使用に対して明言を避けていたんですね。それに対してstrictementということなのでしょう。
朝日新聞
「核兵器による警告」の可能性に言及 サルコジ仏大統領
http://www.asahi.com/international/update/0322/TKY200803220098.html
フランスの猿コジは「核兵器による警告」をする決意があることを述べたそうです。詳細は述べず。
いったい誰の、何にたいして警告するのやら。
日本からの使用済み核燃料が運ばれてきたり、プルトニウムを日本に運び出してくる軍港、シェルブールでの、最新鋭核兵器搭載型潜水艦の進水式における発言だそうです。
その潜水艦の名前は「テリブル」というのだそうです。もちろん原潜です。
terrible という単語は英語といっしょで、恐ろしい、大変な、すごい、ひどい、我慢ならない、不愉快な、などという意味です。
フランスは、ものに易々と名前を付けませんが、軍備となると途端に臆面もなく安直な名前をつけるのですね。アメリカ並みのセンスに墜ちるんです。
高速増殖炉「スーパー・フェニックス」なんかもそうですね。(あれもまったくの軍需品です。)
もっとも自分たちが殲滅させた民族の名前(アパッチ)を戦闘ヘリの名前に付けるアメリカのキチガイぶりにはさすがに勝てませんけど。
ところで、その猿コジという男がいったいどういう人物なのか、よくわかるリポートを紹介します。
神奈川大学の的場昭弘氏による連載「サルコジのフランス」
サルコジのフランス(1)
サルコジのフランス(2)
サルコジのフランス(3)
サルコジのフランス(4)人気低迷にあえぐサルコジ
サルコジのフランス(5)噂のふたりの女
2008年01月27日
2007年05月02日
制御棒脱落事故関連
山崎久隆さんからの報告です。
73年11月7日 米バーモント・ヤンキー 臨界
(65万キロワット73年2月28日運転開始)試験中に抜いた状態だった制御棒の隣の制御棒を誤って抜き、臨界。
76年11月12日 米ミルストーン1号機 臨界
(86.9万キロワット75年9月26日運転開始)試験中の隣の制御棒も引き抜き臨界
78年11月2日福島第一 3号機 制御棒5本脱落 臨界
79年2月12日福島第一 5号機 1本脱落
80年9月10日福島第一 2号機 1本脱落
87年7月30日 スウェーデン オスカーシャム3号機 臨界
(115.5万キロワット85年運転開始)試験で制御棒を1本抜いたところで臨界
88年7月9日女川原発 1号機 2本脱落
91年5月31日浜岡原発 3号機 3本脱落
93年6月15日福島第二 3号機 2本脱落
96年6月10日柏崎刈羽 6号機 ABWR 4本脱落
98年2月22日福島第一 4号機 34本脱落
99年6月18日志賀原発 1号機 3本脱落 臨界
00年4月7日柏崎刈羽 1号機 2本脱落
※柏崎刈羽6は制御棒駆動に電動駆動を加えたABWR(改良沸騰水型)である。
※海外での臨界に至らない制御棒脱落事故については、ここに網羅した他にも多
数あると見られるが現時点では不明である。
このほか、逆方向に挿入されるという異常動作があった原発
91年11月18日福島第一 2号機 5本挿入
05年04月16日柏崎刈羽 3号機 17本挿入
05年05月24日福島第一 2号機 8本挿入
追記終わり。
制御棒脱落事故に関して,とりあえずまとめてみました。
追加事項があれば加筆します。
福島第一3(東電) 1978.11.02 5本引抜 臨界
福島第一5(東電) 1979.02.12 1本引抜
福島第一2(東電) 1980.09.10 1本引抜
女川1(東北電力) 1988.07.09 2本引抜
浜岡3(中部電力) 1991.05.31 3本引抜
福島第二3(東電) 1993.06.15 2本引抜
柏崎刈羽6(東電) 1996年 4本引抜※
福島第一4(東電) 1998年 34本引抜
志賀1(北陸電力) 1999.06.18 3本引抜 臨界
柏崎刈羽1(東電) 2000.04.07 2本引抜
※柏崎刈羽6は制御棒駆動方式が異なるABWR(改良沸騰水型)です。
先日,日本以外のBWRではなぜ同じような事例がない(少ない)のだろう?と書きましたが,海外で「臨界」に至った同様の事故は以下の3例があったようです。
1973年 アメリカ,バーモントヤンキー原発
試験中に抜いた状態だった制御棒の隣の制御棒を誤って抜き、臨界。
1976年 アメリカ,ミルストーン原発1号機
隣接の制御棒を抜き、臨界。
1987年 スウェーデン,オスカーシャム原発3号機
試験で制御棒を抜いたところ誤って臨界。
3例とも作業手順書に違反し、計測値の確認が不適切だったことが原因だということです。
「常陽」の水漏れ,発表の5倍だった
プレスリリースでは建物内部の写真も見られます。
ところで,「常陽」は初臨界から今年で30年経っており,6月6日にはその記念式典もあるようです。
「常陽」の施設見学会や「懇親会」もあるようで,思わず僕も潜ってみようかと一時真剣に考えてしまいましたが,平日なのであきらめました。
「記念報告会」なるものでは作家の神津カンナさんが講演するようですが,いったいどういう繋がりなのか?
興味のある方は参加してみては? 大洗駅からの送迎無料,「常陽」記録映画も見られるし,1000円でお弁当も用意されるということです。
そんなことはともかく,動き始めてから30年(今の原子炉はMK-3という3代目なのですが,どこからが新しい装置なのかは分かりません。)ということで,老朽化が懸念されます。
水漏れのあったのは,照射済み燃料を洗浄する装置付近だそうです。
「常陽」は「もんじゅ」と同様冷却にナトリウムを用いますから大変危険です。
取り出された(ナトリウムが付着している)燃料はアルゴンガスで冷却され,その後水蒸気でナトリウムと反応させる,とプレスリリースのPDFにありました。
水とナトリウムは爆発的に反応しますが,付着したナトリウムを燃やしてしまうということなのでしょうか?よくわかりません。
その後,脱塩水(ようするに純水のことか?)に漬けておくようなのですが,この水を循環させるポンプ付近でその水が漏れた模様です。
2007年04月27日
「常陽」で放射能を含んだ水漏れ
日本原子力研究開発機構のプレスリリース
関連拙記事
FBRの本命は「常陽」
http://senzafine.livedoor.biz/archives/50601803.html
キケン!日米原子力パートナーシップ
http://senzafine.livedoor.biz/archives/50428306.html
2007年04月25日
「軍縮地球市民」 特集:原発シンドローム
現時点での最高の執筆陣が集結しています。
専門家では
樋口健二さん(フォトジャーナリスト),小出裕章さん(京都大学原子炉研究所),藤田祐幸さん(元慶応大学助教授),藤井石根さん(明治大学名誉教授),内藤酬さん(予備校講師),槌田敦さん(元名城大学教授),長谷川曾乃江さん(中央大学講師),小林圭二さん(元京都大学原子炉研究所講師),石山徳子さん(明治大学准教授),川崎哲さん(ピースボート),桃井和馬さん(フォトジャーナリスト),山崎久隆さん(劣化ウラン研究会),東井怜さん(浜岡原発止めます本訴の会 原告)。
それに加え元スイス大使の村田光平さん,フリーライターの神無月好子さんも文章を寄せています。
そして「一般地球市民」のなかから,原発の近くで地震へのカウントダウンを待つ人,プルトニウム工場の近くで花を育てる人,岩手の漁師さん,などなど。
ついでに僕も112〜113ページの「世界の地震分布と原発」という項目を書きました。
浜岡原発リポートに同じものを載せています。
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hamaoka/
本に載せた図は白黒のなので見にくいです。こちらは色付きで,カーソルを地図に載せたり離したりすると原発のマークが点いたり消えたりしてわかりやすいと思います。どうぞ,ご覧下さい。
2007年04月22日
八戸漁港の水揚げ60%減について
冒頭に追記しましたように,僕は,魚介類たちが放射能の臭いや味がわかって三陸から逃げていってしまった,なんてふうに考えているわけではありません。
ただ漁業の事情がまるでわからない東京の者から見ると,あの八戸漁港が今年になっていきなりマイナス60%と聞くとそんな風に一度は考えてみたくはなりました。
これにはいろいろな事情と現実があったようです。
八戸漁港はイカの水揚げが日本で1位で,全漁獲のなかでもイカの比率がダントツで高いようです。
参考 はちのへの水産
http://www.city.hachinohe.aomori.jp/sangyo/suisan/genkyo.html
だから,イカの豊/不漁によって八戸漁港の水揚げ高というのはかなり左右されるわけです。
イカのなかで本来,もっとも安定した漁獲があるのが,スルメイカで,三陸沖では主に小型イカ釣り船が捕っていました。これは逆に考えると,小型イカ釣り船で適量を捕っていたから,安定した漁獲を確保できていたのです。
ところが,それまでサバやイワシを獲っていた「まき網漁業」と,タラ類を獲っていた「底曳き網(トロール)漁業」※が,乱獲によって漁獲が減ったため,スルメイカに参入してきました。
※トロール漁業は、サバやイワシではなく,タラ類を捕りすぎたのだそうです。訂正させていただきました。4/23
これには「TAC(=漁獲可能量)制度」というものが複雑に絡んでいるそうです。本来これは海産資源の再生産に必要な資源を確保するのが目的なのですが,どうも悪用されているようです。
とにかく,網を使って根こそぎスルメイカを捕られてしまい,近年は減少の一途をたどっているのだそうです。
「釣る」という漁法は捕獲量に限度がありますし,それに,イカには学習能力があって,何度も同じ針を見ると慣れてしまい,食いつかなくなるのだそうです。
それと,産卵期間近の成長したスルメイカは,悪阻で食欲がなく(笑),針に喰いつきにくいのだそうです。子孫を残す本能でしょうかね。
それに対し網漁はまさに「一網打尽」に捕ってしまうわけです。
しかも「底引き網」にいたっては,海底を平らにし,魚の棲息場所や産卵場所を破壊しまいます。再生できなくなるのです。
とにかく「網漁」による乱獲で,まず彼らが専門としていたサバ(八戸沖は好漁場)やイワシを激減させ,スルメイカを捕るようになり,こんどはそれを激減させている,というのが現状のようです。
今年の八戸漁港の大幅な落ち込みというのは,新聞記事にあるようにアカイカの不漁が原因のようです。
しかし,もともとアカイカというのは水揚げが安定していないものだそうです。
アカイカは網漁が禁止されているので,乱獲とは関係なく,新聞記事にあるとおり「海洋条件の悪化」としかいいようがないのだと思います。
「ペルーイカの水揚げがなかった事情」というのは「重油高騰」という事情が絡んでいるようです。重油価格は,5年前の約2倍になったということで,これは大変ですよね。
もっともペルーイカを捕るかどうかはほかのイカの価格とも関係するようです。
以上のようなことが「八戸漁港の水揚げがマイナス60%」の背景のようです。
漁業もいろいろな事情や問題を抱えていて,奥が深く,問題の根も深いようです。
こちらのサイトとその作者の方からいろいろと学びました。ありがとうございます!
漁師のつぶやき
スルメイカに関するTAC制度の目くらまし 続きを読む
東洋町長選、核処分場反対派が圧勝!
田嶋裕起 氏 760票
(前町長)
沢山保太郎 氏 1800票
(高レベル放射性廃棄物最終処分場の立地調査 反対)
圧倒的勝利!(泣)
選挙の結果で大喜びするのは,いつ以来かなあ。
追記
当選した沢山さんのコメントです。朝日新聞より。
選挙結果を政府は重く受け止め、国の原子力政策が大きく破綻(はたん)していることを認めてもらいたい。高知県の小さな町でそのことがはっきりと示された。
「原子力政策の破綻」の弥縫策,それが「プルサーマル」です。
何度も書きましたが,「プルサーマル」の結果,100年間冷えないゴミができます。
国は,それを知っていながら問題にせず,あたかも原子力のゴミ問題が解決するかのような想像図を描いて見せています。だまされてはいけません。
追記2 毎日新聞
橋本大二郎・高知県知事の話 三位一体改革で地方財源を一方的に削減し、困り果てた自治体のほおを札束で張るような原子力政策はもはや見直すべきだ。本来やる必要のない不毛な選挙で町民がどれだけ苦しんだか考えてもらいたい。
核施設の誘致は,地元は本当に苦しみます。でも正念場はこれから。完膚なきまで原子力の勢力を駆逐しましょう。
本来はやる必要のなかった選挙とはいえ,あの町長のおかげで我が国の狂気の核政策に衆目を集めることができたし,今だから言えることですが,結果としてよかったと思います。
高レベ廃棄物処分場誘致は,全国に反核の種を蒔いています。
2007年04月19日
きっこの日記「六ヶ所村ラプソディー」
東洋町ではいま,高レベル核廃棄物処分場誘致をめぐって,町長選挙が行われています。
たとえ反対派の候補が当選しても,誘致に向けてありとあらゆる手段を尽くすでしょう。
地域をメチャクチャにして,東洋町ごと国に買い上げられるのではないか,と,地元の人は嘆いています。
読んでほしいブログ それがたまるか
http://geki1015.cocolog-nifty.com/blog/
ところで,「高レベル核廃棄物」というのは,原発のゴミではありません。
再処理のゴミです。
使用済み核燃料からプルトニウムを取り出した残りカスです。
プルトニウムは原爆にしか使えません。
原子炉にもう一回入れて使うこともできます(プルサーマル)が,一回使えば,もっと処分に困るゴミができるだけです。何度も使う「核サイクル」なんてできません。
拙記事,「プルサーマル」はなぜダメかを参照してください。
そんな東洋町町長選挙をまえに,きっこさんが「六ヶ所村ラプソディー」と題して「再処理」に関する記事を書きました。
きっこさんの記事にひとつ補足したいのですが,日本が所有している40トンものプルトニウムの内訳は,ほとんどが英仏に委託してある「帳簿上」のものです。東海再処理工場にはそこまで製造する能力はありません。2005年末の時点で,海外37.852トン 国内5.923トンです。(核情報より)
びっくりしたのは,北朝鮮には再処理施設がない,と,書かれていたことです。きっこさんは京都大学の小出裕章さんの文章をお読みになったのではないでしょうか。
これにかんしては僕も小出さんの話を聞くまではメディアの情報を鵜呑みにしていました。
原爆用プルトニウムの再処理は,商業用に比べると簡単で小規模ですが,再処理施設があることが実際に確認されているわけではありません。朝鮮が発表しているだけです。
きっこさんはいつにもましてアベ叩きの語気を強めています。僕もまったく同感なのですが,ただしアベは,アメリカ,もっとはっきり言うと,アメリカのネオコンと,それと結託した統一教会のマリオネットに過ぎません。
プルトニウム工場 耐震強度計算ミス隠蔽
核燃再処理工場:耐震強度に計算ミス、担当者が隠ぺい
追記
JNFLのサイトにも出ています。
http://www.jnfl.co.jp/press/pressj2007/pr070418-1.html
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話はちょっとずれますが,きっこのブログ
……アベシンゾーは(中略)青森の六ヶ所村では、メイド・イン・ニポンの原爆を作るためにプルトニウムを作り,……
メイド・イン・ニポンの原爆,ですけど,バイ・アメリカがつきます。
六ヶ所で生成されたプルトニウムは「国産」ですが,主権はアメリカが持ってるって知ってますか?




