原子力ミニコラム第2巻

2008年05月16日

「地震と原発」一口講座 5

核燃料の2種類の発熱のうち、核分裂反応の方は、原子炉の機構によってONとOFFの操作ができます。

(ここでいう核分裂反応とは、中性子捕獲による連鎖核分裂反応のことを指しています。)


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2008年05月15日

「地震と原発」一口講座 4

原発の、羽根車を回した後の高圧水蒸気は、海の水を使って冷やし、水に戻して圧力をなくします。その水を再び核燃料で沸かして繰り返し使います。
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2008年05月14日

「地震と原発」一口講座 3

原発は核燃料の出す2種類の熱でお湯を沸かし、高圧の水蒸気で羽根車を回して電気を作ります。


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2008年05月13日

「地震と原発」一口講座 2

核燃料は2種類の熱を出します。ひとつは核分裂反応による熱。もうひとつは崩壊熱という熱です。


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2008年05月12日

「地震と原発」一口講座 1

中国四川省で大きな地震がありました。さあ、東海地震まであといくつ?

大地震が原発をおそったとき、何が恐ろしいのか、なぜ十分に前もって止めておかなくてはいけないのか。ゆっくりじっくり説明したいと思います。

可能な限りわかりやすく、小学生にもわかるようにしたいと思います。
ですが、理解するためには知らなくてはいけない原発についての知識は多数あります。ですので、基本的で重要なポイントに絞るため、注釈すべき諸条件は極力捨象します。

最初はこれです。

原発の燃料である「核燃料」は、外から何も補給しなくてもひとりで熱を出し続けます。空気も刺激も要りません。


senza_fine at 23:59|この記事のURLTrackBack(1)

2008年05月11日

原子力ミニコラム第2巻

これまで「原子力ほろ酔いエッセイ」と題し、かなり不定期に30本くらい書いてきました。

「ほろ酔いエッセイ」というのは洒落や謙遜ではいささかもなく、実際に呑みながらキーを叩いているのです。

ここんところ呑まないと文章が書けなくなり(呑まないと家のパソコンの電源を入れない)、正直にそのままタイトルにしただけなのですが、現実は「ほろ酔い」どころではなく、完全に酔っぱらいながらやっていました。

これはこのブログ全体について言えることですが「宵越しの原稿は直さねぇ」たちですので、こりゃまずいなという記述も、ほとんど訂正してません。(希に訂正した場合はその旨記述しています。)

そもそも一度出した原稿を直すなんてもともと虫が良すぎます。まあ、それはともかく、

さすがにこれはまずい。ヨッパライコラムになっている、と、ようやくヨッパラっている自分にさえも見分けが付くようになったので、反省しました。

(しかし、酔ってない時にも、酔っているときの方が理性が確実に確かに働いていると思えるのです。これはいったいどうしたことか。。。カント先生に訊いてみてーよ。)

「原子力ほろ酔いエッセイ」は「原子力ミニコラム第2巻」と名前を変更し、これからは呑み始める前に書きたいと思います。

毎日更新!と宣言してもたぶんダメでしょうから、「できるだけ頻繁に更新したい」とだけ宣言しておきたいと思います。

一度書いたことを何度も何度も繰り返すかもしれませんが、いつも来てくれている方はその辺はご了承ください。

このブログは誰よりもいちげんさんを歓迎しているのです。
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2008年03月23日

週刊現代の購入をお早めに

週刊現代で、「高浜原発町長暗殺指令」という記事が大見出しで出ています。月曜に次号が出るので、まだお買い求めでない方は、早めにご購入ください。今回の記事は次号につづく内容になっています。

こういうことはいくらでもありうると僕は思います。しかし記事にしたのは拍手!です。

それくらい、原発を推進する背景・周囲には、こんな、一般の人の想像を超える出来事が潜んでいるんです。

今回のことに関してはとにかく週刊現代を読んでください。

しかしこれをきっかけに、ふと思い、僕が述べようと思ったことは、次のことです。

最近、反原発・反核再処理の動きが活発になってきました。

とくに、既存の団体ではなく、新しい分野の、しかも若い人たちの参加が目立っています。

こんなに嬉しいことはありません。

しかしここでひとつだけ注意してください。

反対派の中心に推進派のスパイがいます。

信じられないでしょうが、原発推進勢力というのはそういうことをやる連中なのです。

過去にも実例があるのです。

しかし、神経質になることはありません。疑い合うことはまったくありません。

重要なことは、

・不正をしない

・秘密を持たない

この2点さえきちんと押さえていればいいのです。簡単なことです。

逆に、この2点さえ押さえておけば、理は私たちのものです。

そうしてスパイを私たちの仲間に引き入れてしまいましょう。

ついでに愛し合いましょう。

「秘密」は、秘密を持たないほうに自然に流れて来ます。


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2008年01月16日

ROKKASHO本、そして岡ちゃんの政策提言


うっかり取り上げるのを忘れるところでした、が、これらを紹介せずにはいられません。

坂本龍一を中心とする「STOP−ROKKASHOプロジェクト」による『ロッカショ 2万4000年後の地球へのメッセージ』という本が出版されました。ミュージシャンを中心にいろいろな人が参加しています。

すでに青森県八戸や青森市では売り上げベスト10に入っている書店もあるようです。ぼくは今夜有楽町の三省堂で平積みになっているのを見ました。

さてもう一つは、サッカーの岡ちゃん監督が中心になり政策提言グループ「地球環境イニシアティブ(GEIN)」を設立した、というニュースです。

これは、太陽光や風力、地熱など「再生可能エネルギー」をもっと生かして地球温暖化を食い止めようという主張をしているのですが、資本に毒された凡百の主張と違い、しっかり原子力を反対しているのです。

岡田監督は「僕らは子供たちに何を残していけるのか。今(電気を)使うため、1万年もなくならない放射性廃棄物を残すのは違うんじゃないか」と設立の目的を説明したということです。

素晴らしい(涙)!それにしてもいきなり岡ちゃんが出てくるとは夢にも思いませんでした。

何事もけっしてあきらめるべきではない、なんとしても地球から原子力・核を無くそう、と思い新たにしています。

最近原子力の愚かにやっと気づいた人も、古参の反原発活動家も、みんなこれらの動きを歓迎しようじゃないですか。

ぼくはこのような動きを心から望んでいました。もっともっと大きくしてゆきましょう。

未来は運命ではない、我々が選び取るものだ!

毎日新聞の記事を引用します。

地球温暖化:サッカーの岡田監督らが政策提言グループ設立
 
「地球環境イニシアティブ」への参加を呼びかける「地球環境イニシアティブ」への参加を呼びかける(右から)竹下景子さん、岡田武史監督、小田全宏代表=東京都内で2008年1月11日、山田大輔撮影 太陽光や風力、地熱など「再生可能エネルギー」をもっと生かして地球温暖化を食い止めようと、サッカー日本代表の岡田武史監督や女優の竹下景子さんらが11日、政策提言グループ「地球環境イニシアティブ(GEIN)」を設立し、11日東京都内で会見した。

 岡田監督を代表に、作家の倉本聡さんやシンガー・ソングライターのイルカさん、ヤクルトスワローズ前監督の古田敦也さんら12人が発起人に名を連ねる。会の代表はNPO「富士山を世界遺産にする国民会議」運営委員長の小田全宏さん。

 国内では現在約2%にとどまっている再生可能エネルギー導入率を2050年に50%に高め、化石燃料や原子力発電依存からの脱却を呼びかけるのが狙い。

 岡田監督は「僕らは子供たちに何を残していけるのか。今(電気を)使うため、1万年もなくならない放射性廃棄物を残すのは違うんじゃないか」と設立の目的を説明。05年の「愛・地球博」で日本館総館長を務めた竹下さんは「万博ではさまざまな新エネルギーの試みがあったが、その実験を確実なものにしていくことがテーマ」と話した。発足大会を3月23日、東京・日比谷公会堂で開き、具体的な政策提言を発表して賛同者を募るという。【山田大輔】


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2008年01月13日

プルトニウム発電に関するデマ広告

読売新聞 080111

1月11日の読売新聞に「サイクルクル物語」という絵本仕立ての「プルサーマル」の一面広告が出ていました。(翌日には高レベル核廃棄物を地下に埋める会社「NUMO」の一面広告が出ていました。)

以下が「サイクルクル物語」の内容です。

ウラン資源をリサイクルできる「プルサーマル」。資源小国である日本の重要な事業計画です。

原子力発電で使い終わった燃料に含まれている燃え残りのウランや新たに生成されたプルトニウム。それらを混ぜ合わせると、再び原子力発電所で燃料として活用できるMOX燃料ができあがります。「プルサーマル」とは、そのMOX燃料を使って発電すること。これまで、フランスをはじめ、ドイツ、ベルギーなどの50基以上の原子力発電所で利用されており、実績も豊富です。「プルサーマル」は、石油などの化石燃料の節約や高レベル放射性廃棄物の量を減らすなど、さまざまなメリットをもたらします。ウラン資源を最大限に有効活用できる「原子燃料サイクル」を進める上で、大きな役割を担う「プルサーマル」。それは将来にわたるエネルギー資源の安定確保を可能にし、日本のエネルギー自給率の向上に大きく貢献していくものなのです。

エネルギーの安定供給と地球環境保護のため、「原子燃料サイクル」を推進しています。

<まんが部分>
1.ウラン資源を繰り返し使える、プルサーマルって知っていました?

2.原子力発電所で使い終わった燃料の中には実はまだまだ使えるウランとプルトニウムが残っているんだ。

3.それをリサイクルしたのがMOX燃料。この燃料を使って原子力発電所を動かすことをプルサーマルというんだよ。

4.ウラン資源をリサイクルできるってことは、資源をながーくながーく使えるってことなんだ。

「プルサーマル」は、仕組みと、そこに至るいきさつが実に複雑難解なのですが、この広告を踏まえ重要なポイントだけは押さえておきたいと思います。

まず、「プルサーマル」という言葉ですが、これは日本の原子力業界の造語であり、「プルトニウム発電」というほうが比較的正確です。

ウラン燃料を使う原子炉に規格外の燃料であるプルトニウムを使わなくてはいけなくなったのは、原子力計画の破綻であり、原子力行政の失敗なのです。

ヨーロッパのいくつかの国はプルトニウム発電を行っています(いました)。広告はそれを「実績」などと言っていますが、それらはみんな同じ失敗を犯した、「悪い見本」なのです。

もっとも、最大の煽動役は日本、そして西ドイツでした。「悪い見本」なんて言っちゃ叱られます。

もう一つ、「プルサーマルは……高レベル放射性廃棄物の量を減らせる……などのメリットをもたらします」とあるのですが、こういう表現は初めて見たような気がします。

「高レベル放射性廃棄物」というのは日本では、核燃料を再処理したときの廃棄物(ガラス固化体)のことのみを指すことになっています。(そのように仕組まれた)

だから、プルトニウム発電を行わなければ「高レベル放射性廃棄物」は出ません。「量を減らす」というのは何をいっているのかわかりません。ここまではっきりと書かれると虚を衝かれた気持ちになります。

「核燃料サイクル」も「原子燃料サイクル」に変えられています。

もう一つ。「使用済み燃料にはウランとプルトニウムが残っていて、それをリサイクルしたのがMOX燃料」と書かれています。しかし、微妙ですが、燃えるウラン=ウラン235に関してはリサイクルしません。

「プルサーマル」で節約できるウランは1〜2割と言われています。(電力会社もそのように言っています)どっちにしろ少ないですが、それでも1割と2割では倍も違います。

これは、ウラン235も回収した場合、2割の節約ができるという計算が成立しているのだと思います。

しかし、再処理で回収されたウラン235は特性が違うため使えません。(参照)ですから実際には、最大でも1割しか節約されません。(追記:回収ウランについてはここも参照してください。)

したがって日本のエネルギー自給率の向上にはほとんど貢献しません。

そして肝心なことは、MOX燃料は一度使ったら終わりです。「くり返し」使えません。ただし100年たって温度が下がればもう一度再処理できるかもしれません。(参照

最大の嘘は、「地球環境保護のため」という部分でしょう。

前回書いたように、一般のウラン燃料の製造過程だけでも環境汚染は計り知れないのです。プルトニウム燃料製造過程では、それに加え、空に、海に、膨大な放射性物質を放出します。まったく正反対の内容です。

こんなデマ広告はJAROに訴えるべきではないでしょうか。


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2008年01月11日

原発の燃料はウルトラ大吟醸

日本酒は米の外側をよく磨いてから仕込むものですが、大吟醸と呼ばれるものは玄米比で50%以下まで磨いたものを使うのだそうです。

米粒の外側大部分は捨ててしまうのです。もったいないし、米のとぎ汁というのは河川に有機物を増やし水質汚染の原因になるそうです。それに大吟醸なんて実際はうまくありません。本当はどこの酒も下から2番目がいちばんうまいのです。

そんな話はともかく、原子炉というのは一度稼働すると1年以上エネルギーを出し続けます。だからウラン燃料というのは、ものすごい高密度エネルギーなんだろうなと思われると思います。

しかし、ウラン燃料がどうやって作られるかを知れば、それがとんでもない間違いであることがわかります。

平均規模である100万キロワットの原発1基を1年稼働させる分だけを考えてみましょう。

1.鉱山からウラン原石を10万トン掘り出します。(※1)

2.10万トンのウラン原石を精錬して、160トンのウランの固まりにします。(※2)

3.160トンのウランの固まりから、核分裂するウランを濃縮し、31トンの原子炉燃料ができます。

このように、10万トンの原石から膨大なエネルギー(ようするに石油だ!)を使って、たった31トンの燃料を作るのです。大吟醸どころではありませんね。

しかも残りの9万9969トンは、すべて放射性廃棄物です。1と2の過程で出た放射性残土・残滓はすべて雨ざらしです。3の過程で出るゴミはいわゆる劣化ウランです。

そして最終的には、同じ量の、毒性がさらに強まった使用済み燃料ができます。

こんなものがエネルギーと言えるでしょうか。二酸化炭素排出を減らそうとして原発に頼ることがいかに馬鹿げているか、どちらが生態環境をダメにするか、あまりにも明らかです。はやく気付こう。

(注)
数値は高木仁三郎著『プルトニウムの恐怖』を参考にしました。
トン数はどれも概数です。また、燃料製造の工程は大幅に単純化しています。
(※1)ウラン鉱の品位(ウランの濃さ)によってその量はかなり違う値になると思います。
(※2)ウランの固まり=八酸化三ウラン=イエローケーキのことです。

六ヶ所村 ウラン濃縮工場青森のウラン濃縮工場。高圧電線1系統分の膨大な電力を使います。


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Nobuo Kasai
n_kasai@tc5.so-net.ne.jp
1970年生まれ
東京在住
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senza fine とはイタリア語で,without end という意味です。ジャック・リヴェットの映画「恋ごころ」で流れてくるペギー・リーの歌のタイトルでもあります。ここで聴けますよ。